歌舞伎ってむずかしいお芝居・・・と思われがちかもしれません。歌舞伎は堅苦しいし、むずかしそうだからちょっと・・・と思っている方は、まずは笑えるわかりやすい演目を見てみてはいかがでしょう?

歌舞伎には、おなかをかかえて笑える楽しい演目がたくさんあります。きっと、歌舞伎のイメージを一新してくれるはずです。
その辺のお笑いよりもおもしろいかも・・・??

 

ここでは、お笑い大好きらくがきにんのお勧めの演目を紹介します。

 

おなかをかかえて笑った演目

身替座禅

釣女

彦一ばなし

太刀盗人

棒しばり

感動した演目

・双蝶々曲輪日記 引窓

 

身替座禅  岡村柿紅作
右京が、やきもちやきの奥さん玉の井の目をしのんで、他の女の人に会いに行こうとするお話です。
やきもちやきの奥さんはそれはそれは怒ります。
怒る玉の井と恐れおののく右京のやりとりはかなり見物です。
私は、2000年12月、歌舞伎座でこの演目を見ました。
右京・・・猿之助、やきもちやきの奥さん玉の井・・・團十郎
という豪華共演だったこともあり、涙を流して大笑いました。
普段、立役がほとんどの團十郎さんの女形が見られたこともすごくよかったです。
團十郎さんの玉の井は迫力満点。團十郎さんがこんなに面白い人だとは思いませんでした。ちょっとイメージ変わりました。前よりもっと好きになりました。

猿之助さん演じる右京の恐れおののく表情も最高におもしろかったです。

 

釣女  河竹黙阿弥作
神様の御告げとは言え、大名と太郎冠者が妻となる人を釣り上げるという大胆なお話です。
大名が釣糸を垂らすと、不思議なことに美しい女が釣り上げられます。それを見ていた太郎冠者も真似して釣糸を垂らすと、今度はご期待通り?の醜女が釣り上げられます。
太郎冠者を追い回す醜女とあわてふためく太郎冠者が見所です。

私は、初めて歌舞伎を見に行った時にこの「釣女」という演目を見ました。
歌舞伎って堅苦しくて退屈なお芝居ばかりかと思っていたら、あまりのおもしろさに驚きました。
記念すべき歌舞伎見物第一回目にこの演目を見たおかげで、歌舞伎は堅苦しい、難しいというイメージがあっさり打ち砕かれました。

 

●彦一ばなし 木下順二作
嘘つきの名人彦一どん。得意のうそで天狗の子をだまして、隠れ蓑を取ったのですが、天狗の子がおとっちゃんに言いつけると言い出したからさあ大変。得意のうそでピンチを脱出しようとするのですが・・・
彦一と子天狗のやりとりもおもしろいですが、影の主役はお殿様です。一言で言うと、言葉は悪いですが”ばか殿”です。見たらお殿様の陽気な人柄となぜかいつも楽しそうで満足げな笑顔に引き込まれること間違いなし。
2001年9月新橋演舞場の彦一話は、彦一・辰之助さん、殿様・新之助さん、天狗の子・巳之助さんでした。
新之助さんのばか殿ぶりにはびっくり仰天でした。あまりにおもしろくて、お話の終盤では、殿様が登場するだけで場内大爆笑。こんな役もお上手だったんですね。新之助さんの新たな一面を見た気がしました。
彦一ばなしはとってもわかり易い楽しいお話です。熊本の民話が元になっていて、方言も聞き所の1つでしょうか。「・・・してはいよ〜」というのは熊本弁。日本昔話見てるような気分になるかもしれません。

 

●太刀盗人 岡村柿紅作
田舎者の万兵衛とその黄金の太刀を盗もうとしているスリの九郎兵衛。九郎兵衛は大胆にも万兵衛の太刀を自分の腰に佩いて自分のものにしてしまいます。しかし、すぐにそれに気付いた万兵衛。2人は互いに太刀は自分のであると主張してもめ始めます。そんな騒ぎを聞きつけて、都の警護役の目代がやってきます。目代は太刀の本当の持ち主がどちらなのか見分けるために2人に太刀のことをたずねるのですが・・・
すりの九郎衛門は、うまい具合に万兵衛の答えを真似て返答するので目代にはどちらが本当の持ち主なのかさっぱり見分けがつきません。万兵衛の提案で、太刀について連れ舞で語るのですが、九郎兵衛は横目でちらちら万兵衛を見て、必死に真似て舞ます。この連れ舞が見所です。
私は、2001年10月三越劇場でこの演目を見ました。
万兵衛・亀三郎さん、すっぱ(スリ)の九郎兵衛・辰之助さん。
2人の連れ舞は本当に最高でした。辰之助さんの踊りがうまいっ!万兵衛の舞をうまく真似ているけど見ながら踊っているので舞が微妙に遅れます。その微妙なずれと間のはずし方が最高でした。おもしろさの中に舞のうまさがキラリと光る楽しい演目です。

 

●棒しばり 岡村柿紅作
留守番の度にお酒を飲んでしまう家来の太郎冠者と次郎冠者。大名の曽根松兵衛は、留守の時にお酒を飲まれまいと太郎冠者を後ろ手に、次郎冠者を棒に縛り付けて出かけてしまいます。両手が使えなくなってしまった太郎冠者と次郎冠者。しかし、2人はあの手この手を駆使してついに酒蔵のお酒を飲んでしまいます。挙句の果てには、酔って気分がよくなり踊りを踊って大騒ぎ!2人がどのようにしてお酒を飲むか、また、気分をよくした2人の豪快な踊りが見所です。手を縛られたまま踊ります。
私は、2002年1月、浅草公会堂初春花形歌舞伎でこの演目を見ました。曽根松兵衛・坂東亀三郎、太郎冠者・市川亀治郎、次郎冠者・尾上辰之助さんでした。亀治郎さんと辰之助さん、踊りが上手な2人の連舞は圧巻でした。2人とも両手が使えない状態で踊るのですが、手が使えなくてもこんなに魅せられるのかと、軽快で豪快な舞に、思わず拍手をせずにはいられませんでした。手を棒にしばられたままで、扇子を左手から右手に持ちかえる次郎冠者の技にもご注目!
この演目は、狂言の「棒縛」を歌舞伎化した舞踊です。踊りの名手六代目尾上菊五郎と七代目坂東三津五郎のために岡村柿紅が書き下ろした作品だそうです。初演は、1916年東京・市村座。

また、おなかをかかえて笑える楽しい演目を見たら、このページに随時追加していきます♪

●双蝶々曲輪日記 引窓

 

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